【交通事故】示談による解決の際に注意すべき項目と内容(物損)
2025/07/29
藤垣法律事務所 弁護士の藤垣です。
交通事故の金銭的解決を示談で行う場合、物損に関する重要な項目としては以下の各点が挙げられます。
①物損の主な示談項目
①修理費 | 修理工場と保険会社の間で協定を行い,金額を定める |
②代車費用 | 修理に必要な期間中,代車を借りるための費用 |
③評価損 | 新車で車両の価値に損害が生じた場合の損害 |
④休車損害 | 車両が利用できないため得られなくなった利益(収入) |
項目のうち,代車費用についてその期間が,評価損についてその有無が,それぞれ問題になることが多く見られます。
代車費用は,基本的に2~4週間程度を目安にすることが多く見られます。現実にそれ以上の期間がかかった場合にどうするか,という争点が生じやすい傾向にあるところです。トラブル回避のためには,自分の保険で代車特約が利用できないか,確認することも有益です。
評価損については,修理歴がついたから必ず発生するわけではなく,基本的に新車にしか生じないとされています。具体的には,登録からの期間,走行距離,車種(高価な方が生じやすい)等が判断基準になるでしょう。評価損の金額は,修理費の10~30%ほどとみなす例が多く見られます。
なお、全損の場合は別の考慮も必要になります。この点は次の機会に解説したいと思います。
交通事故の示談については,以下のページでも解説しています。
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