【交通事故】自力で保険会社と慰謝料額の交渉を行うことは可能か
2025/07/25
藤垣法律事務所 弁護士の藤垣です。
弁護士に示談交渉を委任する場合,どうしても弁護士費用の問題が生じます。そのため,弁護士に頼らず自力で慰謝料の交渉をする選択肢を検討することもあるかもしれません。
しかしながら,弁護士に依頼せず自力で保険会社と交渉しても,その交渉はあまり奏功しないのが通常です。これは,示談交渉に関する保険会社の運用によるものです。
保険会社は,弁護士の有無で賠償金額の計算方法を変える運用をするのが一般的です。具体的には,弁護士がいない場合には自賠責保険の補償額を念頭に金額提示し,一方で弁護士がいる場合にはいわゆる裁判基準(弁護士基準)と言われる水準を念頭に計算する,というのが保険会社の基本的な運用になっています。
そのため,弁護士に依頼せず自力で交渉を試みても,保険会社の運用上,どうしても相手保険の対応に限界が生じやすく,交渉が奏功しない結果になってしまうのです。
保険会社と慰謝料の交渉を試みる場合には,弁護士への依頼が必須であると理解するのが適切でしょう。
なお,弁護士が保険会社と慰謝料の交渉を行う場合,裁判で認められ得る最大額の80~90%を目指すというのが一般的な運用とされています。この金額と相手保険の提示内容との差額が,弁護士の交渉による増額ということになります。
交通事故の示談については,以下のページでも解説しています。
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